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2011年3月27日日曜日

Q&A(行政政策学類震災対策室より)

一昨日に引き続き、連続投稿すみません。しみず@ブログ庶務担当です。
大黒さんの記事、素晴らしいですね。ちなみに、清水研究室の写真の「ドロボウ」は、本人です…(笑)。

さてさて、連続投稿したのは、震災対策室から、「学類生から多く聞かれる質問についてのQ&A」を頂いたからです。
以下に貼り付けます。質問はコメント欄へどうぞー。


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 学類生の皆さんへ              行政政策学類震災対策室から(0327)



 3月11日の東北関東大震災から半月が経ちましたが、いかがお過ごしですか?

 次第に余震が収まってきましたが、福島第一原発は予断を許さない状況にあり、いつになったら安心して生活を送ることができるのか、4月に大学の授業が再開できるのか、不安な気持ちになっているのではないでしょうか。また、周囲の友人が実家等に帰省したり、友達に会うことができなくなったりして、心細く思っている方もいるでしょう。

 このブログは、全国に散り散りになっている皆さんの結節点としてつくられましたが、学類からも必要な情報を提供し、皆さんの要望に答えていきたいと思います。

福島大学からの情報は、大学震災緊急連絡HPに掲載されていますが、ここでは、学類生から多く聞かれる質問についてお答えしておきましょう。



Q.授業開始の日程は決まっているのでしょうか? 

A.今のところ、4月23日までの休講が決まっているだけで、いつ入学式を行い授業を開始するかは、まだ決まっていません。地震により新幹線や在来線が運休していること、原発の安全性が確認できていなことなどがその理由です。岩手大学や県立医科大学では5月9日からの授業開始を予定しており、福島大学でも5月以降になると思います。決まり次第、皆さんにお知らせします。



Q.合宿ガイダンスは、例年通り行われるのでしょうか? すぐにでもシニター活動を再開したいのですが、大学や大学以外で活動してはだめでしょうか? 

A.来年度は学年歴が大きく変わりますが、ぜひ合宿ガイダンスを実施したいと思います。日程などは今後、シニター事務局と相談していきます。入学式も延期されるので、急いでシニター活動を再開する必要はありません。原発事故が収束しておらず、福島市も屋内退避・避難の指示の対象域になる可能性があるので、大学としては、授業が始まるまではできるだけ実家等に戻ることを勧め、引越しなどやむを得ない場合以外は大学に来ないように指導しています。学生の安全性を確保できないうちは、サークル活動も休止しています。大学や大学外で集まって活動することは自粛してください。



Q.授業が再開されても、電車が動かないと大学に通えません。どうなるでしょうか?

A.JR東日本発表(3月27日)では、東北本線(郡山~本宮)が3月29日、東北本線(仙台~岩切)が3月31日、東北本線(本宮~福島)(岩沼~仙台)と奥羽本線(福島~米沢)が4月上旬の運転再開見通しです。福島~岩沼間は復旧の見通しがまだ示されていません。在来線の復旧が遅れる場合には、通学バスの運行を検討していくことになると思います。



 なんでも質問を受け付けていますので、遠慮なくどうぞ。

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8 件のコメント:

  1. 質問です。
    ・大学を安全なところに移転するということは考えていないのですか?

    地震から2週間たち福島第一原発の収束がまったく見られない現在、福島市にごく近い飯舘村の土壌汚染が発見されました。
    学長は、「福島大学では、現在自然放射能値より高い値が観測されていますが,3月15日以降明瞭に減衰しており,開校までにはさらに1/30 程度に減衰し,全く問題なく,安全に皆さまを迎えることができるものと考えております。」とコメントしていますが、この発言の根拠はなく、事故を楽観視しているか気休めにしか思えません。なぜなら、まだ原発は収束していないからです。
    風向きにより被害地域は大きく変わり、飯舘村がアウトで福島市は大丈夫だという保障はないはずです。
    このままでは生徒たちは放射能に怯えながら講義を受けなくてはいけなくなるでしょう。
    マスクをして肌を隠してまで講義をうけることになるのでしょうか。    長文失礼

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  2. 翔平さん、こんばんは。
    以下、震災対策室からの返答です。

    福島原発が現在、「予断を許さない状況」「深刻な状況」にあることは皆が知っています。学長メッセージは、これ以上の放射性物質が放出されない、放射性物質は半減期が8日のヨウ素である、といういくつかの「仮定」に基づいて書かれています。その意味では、まったく根拠がないわけではなく、在学生・合格者・保護者に安心感を与えたかったのかもしれませんが、メッセージを読んでむしろ不安になった人も多かったようですね。
    大学が、構成員(学生・教職員)の安全・安心を最優先に考えるのは当たり前のことです。身の危険を感じて不安を抱えながら授業を再開したくはありません。とくに皆さんと違って教員はマスクをしたままで講義はできませんから(笑)。
    福島大学は、5月9日入学式、5月12日授業開始を予定していますが、原発事故が収束せず多量の放射能物質の放出が続いている場合は、当然、延期することになるでしょう。
    ただし、どの程度の安全性が確保できればよいかは、難しい問題です。たとえば、長期的な被曝の影響をどのように評価するかは、すぐには結論が出ないかもしれません。今後は、文部科学省との間で安全性の確保について検討される予定です。
    安全性を確保するために「安全な地域に移転する」というのも一つの考え方ですが、構成員は約5,000人もいるので、それほど簡単にはいきません。移転先をどこにするのか、学生や教職員の住まいや通勤・通学をどうするのか、費用はどうするのか、地域社会にどのような影響を与えるのか、など多くの課題を解決しなければなりません。安全性のレベルによっては、移転までいかなくても、授業開始時期の延期、他大学での科目履修など、他の手段で対応できる場合もあるでしょう。
    学類災害対策室では、不測の事態に備えて、チャーターバスによる帰省支援、実家等への帰省の推奨、福島で一人暮らしをしている学生の把握、一時退避や避難の準備などに取り組んできました。これからも、皆さんが安心して授業を受けることができるように全力を尽くしていくつもりです。

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  3. 返答ありがとうございます。
    様々な手段を検討してくれているということで少し安心しました。

    震災対策室の皆様も御苦労されていると思いますが、よろしくお願いします。
    陰ながら応援しています。

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  4.  以前、行政社会学部(現在の行政政策学類の前身)に在籍され、現在は理工学類におられる永幡幸司先生が、翔平さんが学長メッセージに対して感じられた疑問と同じ問題性を感じて、科学的にその検証をしておられます。ぜひ一度、永幡さんのHPをご覧ください。とても興味深いです。だ
    http://www.sss.fukushima-u.ac.jp/~nagahata/archives/20110325.html

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  5. ありがとうございます。上のHPとても参考になりました。
    自分もこのように科学的に検証して問題性を訴えられるようになりたいものです。
    学長は安易に気休めのメッセージを出すのではなく、永幡さんのHPのような科学的な検証と共にメッセージを出して欲しかったですね。学長メッセージを見たとき、何かの権力にそう発言させられているのでは?とも疑ってしまった程です。笑
    もっとも学長選挙に投票に行かなかった自分も悪いのかもしれませんが。

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  6. 続きです…なんにせよ福島第一原発の土壌で、プルトニウムが検出されたと発表されたことなどもあり、現場の作業が難航しているようですし、授業開始時期の延長の可能性は大いにあると考えるべきなのでしょうね(科学的根拠のない個人の予想にすぎませんが)。授業開始時期の延期、他大学での科目履修、大学の移転などの決定権がどこにあるのかはわかりませんが、福島大学の構成員が不幸にならないことを望みます。悲観的なコメントで埋めて申し訳ないです。だ

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  7. 人間発達の学生です。行政政策の先生方のブログ楽しく見せていただいてます。

    やはり私も現状で大学再開が不安です。後から後から『深刻な事態』が知らされ、5月から再開で大丈夫なのだろうかと心配です。

    私は4月から4年生になります。卒業できるのか、就職できるのかも不安ですが、放射能も心配で葛藤の中にいます。

    楽観視せずに、大変な事態の中毎日対応を考えてくださる先生方に感謝申し上げます。

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  8. 人間発達の匿名さん、こんにちは、清水です。

    人間発達の学生さんからのコメントもウェルカムですよ、ありがとう。

    原発の動向、全く楽観視することはできませんね。日々刻々と変わる状況の中で、お互いに大変ですが、僕たちはこのブログでつながっています。またぜひ覗いてみてくださいね。

    ちなみに、コメントの最後に「だ」と書いているのは、だ(いこく)さんの署名です(笑)。

    ではでは。

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