行政政策学類を先日卒業した横山晋哉さんが、松本で頑張っています。
横山さんは、大学正門入り口脇の「遊休農地」の耕地化を実現した「Uプロジェクト」の代表で、その経験を生かし、出身の松本市で、「福島の農家のためにできること」、を考え実践しています。
学類震災対策室のメンバーも、信濃毎日新聞の記事を見て初めてその活動を知りましたが、「さすが、横山くん」、と喜んでいます。横山さんに続いて、松本からやってくる新入生に関するうれしい記載もあります。
後日、横山さん本人へのインタビューをアップしますが、さっそく信濃毎日新聞に掲載された記事2本を転載させてもらいます!
・信濃毎日新聞(3月27日・日)
http://www.shinmai.co.jp/news/20110327/KT110326SJI090008000022.htm
「福島の農家のために」松本出身で福島大生が福島産野菜販売
放射性物質の検出が相次いだ福島県産などの野菜を対象に、政府が出荷停止や摂取制限を指示する措置を取ったことを受け、松本市内田出身の福島大4年横山晋哉さん(22)は27日、出荷停止や摂取制限の対象となっていない福島県産キュウリなどを松本市の縄手通りで販売する。福島第1原発事故の影響で、同県の農産物全体が汚染されているような風評被害が出ていることを心配。大学があり、卒業論文のフィールドにした福島のため、安全性をアピールしようと考えた。
横山さんは福島市に下宿。一部が屋内退避区域になっている福島県飯館村には、炭焼きをテーマにした卒論の研究で何度も通った。農業と畜産が主な産業の村では今、放射性物質の影響を恐れ、村民が集団で県外に移転。「土壌や水の放射能汚染など、問題は長期化するだろう。高齢化率が高い村の農業を立て直すのは簡単でない」と心配する。
このため、福島の農家のためにできることを考えた。原発事故の先行きが見えず、福島でのボランティアが難しいことから、故郷での野菜販売を思い付いた。
横山さんは大学が用意したバスなどを使い、18日に松本市の実家に戻った。26日は同市内の青果卸会社から、福島県産のキュウリやトマトなど約35キロ、茨城県産のレタス200玉余を計約3万円で購入。風評被害の影響で通常より安い値段で仕入れることができた。青果卸会社の担当者は「安全と認められた物しか流通していない」と話す一方、福島、茨城県産などの野菜は小売店に敬遠されていると説明したという。
野菜の販売は午前10時から午後6時ころまで。キュウリは1本30円、トマトは2個100円の予定。経費を除いた売上金の全てを飯館村役場に義援金として寄付する。4月に栃木県内の農業生産法人に就職する横山さんは「被災地の農家のためにぜひ協力を」と呼び掛けている。問い合わせは横山さん(電話090・9669・7019)へ。
・信濃毎日新聞(3月28日・月)
http://www.shinmai.co.jp/news/20110328/KT110327SJI090007000022.htm
松本で福島・茨城の野菜安全PR 福島大生が販売・売り切れ
松本市出身の福島大4年横山晋哉さん(22)が27日、出荷停止や摂取制限の対象になっていない福島県や茨城県産の野菜類を同市街地の縄手通りで売った。一部で基準を超える放射性物質が検出された両県産の農産物の風評被害を消そうと企画。用意した分は夕方までに売り切れた。利益を義援金にする。
福島県産キュウリ5ケース、茨城県産レタス約250玉などは前日に松本市公設卸売市場で購入。この日は横山さんの幼なじみ2人も協力して「安全でおいしい野菜です」とPRした。近くに住む女性(73)はレタスを試食し「おいしい。ハウス栽培なら危険も低いと思う」。
安曇野市の農業丸山保義さん(57)は「同じ農家として、育てた野菜が廃棄されるほどつらいことはない」とキュウリなどを段ボール1箱分購入。長男が今春福島大に入学予定といい「野菜を買うと義援金になる。お互い気持ちのいい支援」と喜んだ。
横山さんは「予想以上に売れた。遠くにいてもできることはたくさんある」と話していた。義援金は、卒業論文のための調査で訪れ、今回の震災で大きな被害が出た福島県飯館村に寄せる。
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